久山との旅 / 徒然なるままに-1 原田宗典

商売柄、昔のことを書くと、
「よくそんなことを覚えているなあ」
としばしば言われる。そう言われると、ちょっと得意な気持ちになるのだが、本当はそんなに記憶力が優れているわけではない。思い出には「思い出し方」が幾つかあるのだ。そしてそれは決して難しい方法ではない。誰にでも簡単にできる。

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久山の朝のたわごと-2  Hitobon

9月14日の「久山の朝のたわごと-1」の続編が読みたい~!というリクエストをたくさんいただいたので、今日は、-2を書くことにします。初めての方は、ぜひ-1もご覧下さい★

2013/7/21
Shiro「お腹にソファがいっぱい入ってて出ない」
Hitobon「・・・(昨日から便秘ぎみやからね)」

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久山の朝のたわごと-1 Hitobon

今日は、闘病が始まって1年半が過ぎた2013年夏のことを思い出していました。
この頃は体調に波があるものの、精神的には穏やかだったように記憶しています。

久山は、目を覚ますと「ひとぼーん」と私を呼び、上半身を起こしてベッドにもたれながら色んなことを言ったり私に尋ねたりしていました。そして5分ほど会話した後、うとうととまた眠るのでした。いくつかメモを取ったものが残っているので今でも時々それを見ては、泣き笑いしています。
コレ、本人はいたって真面目だったんです。

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久山との旅 / フランスワールドカップの旅(最終回)原田宗典

長らく連載を続けてきたフランスワールドカップの旅も今回が最終回。
旅の流れから行くと、パリで甘い夜を過した翌日、僕らはナントという街へ行って日本対クロアチア戦を観戦したのだが、実はどういう訳かこのへんの記憶が曖昧なのである。そこで今回は特別に久山本人に登場してもらって対談形式で話をしたいと思う。

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久山との旅/フランスワールドカップの旅(10) 原田宗典

朝食の後、僕らは車で市内のロダン美術館に向かった。
この美術館は前の年に某カメラマンから「パリに行くならロダン美術館がいいよ。それも午前中ね」と言われていた場所である。午前中というのは、たぶん彫像に横から光が当たるからだろう。彫刻というのは基本的には屋外に置いてあるものなので、光の加減が一番美しい午前中に観るのが正しいのだという。

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久山との旅/フランスワールドカップの旅(9)原田宗典

港町モンペリエで奇跡のような一夜を過した翌日、僕らはパリへ向かった。
パリはワールドカップ一色で、街全体が浮かれているような感じだった。
僕らが宿泊したのは、かつてピカソが下宿していた「洗濯船」と呼ばれる建物の隣のホテルだった。場所は最高だったが部屋は最低。シングルベットひとつでぎっしりの広さ。ついているシャワールームも将棋盤くらいしかなくて、つま先だってシャワーを浴びなければならなかった。

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久山との旅/フランスワールドカップの旅(8)  - 原田宗典

結局、カルカッソンヌのホテルでは一睡も出来なかった。まず変だったのはテレビ。怖いのをまぎらわそうとしてテレビをつけたのだが、どういう訳か受信状態が極めて悪く、嬉野の温泉でエロビデオを観たときのように画面がハレーションを起こして気持ち悪い画しか映らなかったのだ。それでも我慢して、サッカー中継をつけっぱなしにしていたら、真夜中に突然プツっといって切れてしまった。

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原田宗典氏『メメント・モリ』本日発売の「新潮8月号」に掲載! -Hitobon

原田さんは、去年の9月から毎週かかさず自宅に来て「久山との旅」を書きながら、同時進行で執筆中の「メメント・モリ」を久山の祭壇の前で朗読していました。そして「久山が僕に力をくれた」と原稿用紙250枚のこの大作は3月に仕上がりました。

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