秋晴れの11月7日 Hitobon

今年もあの時と同じ秋晴れでした。
11月7日は特別な日。

4年経ち、彼が遺してくれた人との繫がりは輝きを増して膨らんでいます。

今年も沢山の方からメールやお電話をいただき、毎年恒例の顔ぶれが自宅に集まりました。

久山の誕生月6月に生まれた2歳のH君。なんだかやんちゃぶりが久山に似ています。ちっともじっとしていないのに祭壇の前でちゃんと手を合わせてご挨拶してくれました。

そして今回は、ちっちゃな新入りが登場!今年、やっぱり6月に生まれた久山の2人目の孫、大きな目をしたRちゃんです。一所懸命祭壇の久山にずっと話しかけていました。おしゃべり上手になりそうな男の子です。

愛犬のくまは、もうすぐ7才。全体的に白っぽくなってきましたが体格はがっちりしていてやんちゃぶりは久山そのもの。人間と犬が似るのもなんだか変な話ですが、似てるんです。

今年も、見えないだけで傍にいる久山を囲んでワイワイと大勢で楽しい命日を過しました。

綺麗なお花や美味しい差し入れにお菓子やフルーツ、そして心温まるメッセージ・・・。
そして、今、これを読んで下さっている方々。
遺してくれた繫がりとみなさんに感謝です。

Hitobon

 

 

久山に孫が生まれました! Hitobon

6月2日の午後。
「産まれました!!!!!!」
ぱっちりと大きい目をしたかわいい赤ちゃんの写真がLINEで届きました。

久山の長女、愛里ちゃんが出産したのです。
なので、久山の孫です!(去年の5月5日に長男に男の子が生まれたので2人目)

恵比寿駅のホームでその写真を見ているうちに胸が一杯になり、人目もはばからずにぶわ~っと泣いてしまいました。赤ちゃんと私は血のつながりはないのですが、そんなことはどうでもよくて、とにかく嬉しいのと感動が入り混じって幸せなオーラが体中を巡りました。

カメラ目線でこっちを向いています。・・・チョーかわいい!ん~誰に似ているのかなあ。なんとなく久山に似てるなあ。これからどんな人生を歩むのかなあ。
ん?もしかして性格もおじいちゃんに似るのかなあ。それは嬉しいけど微妙に心配だなあ。なんて・・・

今日、6月7日は久山の誕生日。
たくさんの幸せに包まれてあなたの命は引き継がれています。

おめでとう、そして、ありがとう!

Hitobon
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散骨したHawaiiの海へ再び Hitobon

ビーチにつながる庭には花々が咲き乱れ芝生を犬が走りまわる。真っ青な空からはジリジリ日差しが降り注ぎ、海から心地良い風が吹いている。

そんな海沿いの家で、お気に入りのアロハに短パンでカメラとレンズをセッティングしはじめる久山。
いつか絶対ハワイに住もう!と何度もイメージしてはそんな風景を夢見ていました。

久山は、ハワイが大好きでした。
携帯のメールアドレスには“aloha”が入っていましたし、ニックネームも“アロハ”
夏はアロハシャツに短パンとビーサンがおきまりでした。ジェイク・シマブクロさんとの2ショットは壁にピンナップしてありました。もちろんビーチの写真も。ウクレレはこだわりのモノと練習用を2つ持っていました。スケッチブックには「あーハワイに行きたいっ!」と大きい文字。まるで小学生の絵日記みたいにヤシの木とビーチが描いてありました。

先週、久しぶりにハワイに行ってきました。散骨以来ですから、1年5ヶ月ぶりです。
いつも祭壇に声を掛けているし、くまと神田川を散歩している時も一緒にいる感覚。なのに、これからハワイに行くと思った瞬間から『ハワイの久山に会いに行く』気分になったのですから不思議です。

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【繋心】 天国3年生のShiroへ  Hitobon

Shiro、天国へ旅立ってから3年経ったけどそっちはどう?

気がむいたときに好きなところへぴゅ~と一瞬で移動して、私たちとは違った世界で色んなものを見たり感じたりして楽しんでいるのかな?そこから見える景色はどんなふう?私たちの見える世界とはどう違うの?想像もつかない綺麗な景色?今どのあたりにいるの?

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「この胸のあたたかい何か」を読んで Hitobon

「この胸のあたたかい何か」・・・岩波書店「図書」9月号に掲載された原田宗典さんの随筆を読みました。 そこには2つのお話があります。ひとつは18歳で記憶を完全に失った青年の話。そしてもうひとつは2013年に亡くなった久山の話です。(その中に私もちょっと出てきます。)

6月に原稿をこそっと読ませてもらった時もそうでしたが、今日もまた胸のあたりがぽっと熱くなって涙がぽろぽろこぼれました。とてもあたたかい涙でした。

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お誕生日おめでとう!の電話  Hitobon

「久山、誕生日おめでとう!」今朝大阪のWaさんから電話がありました。
「覚えてくれてたんやね」
「俺らだけ年とんの嫌やからな。あいつも一緒に年とってもらわな。今日はしっかり誕生日のお祝いしてあげて。オレは久山のこと1日ずーっと想っておくわ。ほなな~」
嬉しくてちょっとホロっときてしまいました。

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Leica X2 ポールスミスエディション -Hitobon

2013年2月初旬、自宅にかかってきた電話に久山は大喜びでした。
ライカX2をベースにポールスミスがデザインしたデジタルカメラ。全世界に1500台しかない限定モデルが手に入ったのです。

実は、この発売を知った久山はすぐに銀座のライカに電話をしたのですが既にキャンセル待ちの何番目かでした。

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久山と暮らした家   - Hitobon

久山と暮らした家。

神田川に程近い閑静な住宅街。遊歩道が桜で満開になる神田川が大好きでした。
家の庭には立派な梅の木があり、ちょうど今ごろの季節に可憐な白い花が咲き始めていたことを思い出します。
梅
毎朝ランドセルの子供達がきゃっきゃ言いながら通学するのに合わせて愛犬くまが庭で元気に走り回る・・・そんな風に1日が始まる日当たりのとても良い家でした。
久山が大好きだったソファはリビングの窓すぐ近くにあり、のんびりくつろいだり窓越しの景色や暖かな日差しを楽しんでいました。

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命日に – Hitobon

今日は、久山城正が天国に旅立った日。

早くから目が覚めてその日のことを思い出していました。
今朝のリビング窓からの柔らかい日差しとチュンチュンという小鳥のさえずり、そしてふわふわとした柔らかい空気感があの時と同じでした。

2年前。静かに流れる時間の中で、久山の呼吸は少しずつ少しずつ浅くなっていき、すーっと音もなく止まりました。それは言葉にできないほど悲しい瞬間でしたが、とても崇高でまるで異次元の世界にいるような・・・今まで経験したことのない特別な空気感に包まれていました。

「オレは病院では絶対に死なない。家で死にたい」と言っていた久山。
それが出来たことは私たち2人にとってとても幸せなことでした。

このふわふわした柔らかい空気感に包まれて、久山を感じながら、今日という日を過したいと思います。

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「久山城正一世一代の大撮影会」スナップ写真  - Hitobon

2012年10月20日
残された限りある時間と、彼の人生そのものとも言える写真活動。
久山は最後の大仕事に「現場でシャッターを切る」ことを選び、友人達に来てもらって大撮影会を催しました。
10時間以上ぶっ通しでシャッターを切り続けたその日から今日でちょうど3年。
久山が天国に旅立ってからもうすぐ2年になります。

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