久山との旅 / 生誕60年  原田宗典 

今日は6月7日、久山の誕生日だ。生きていたら60歳。つまり還暦だ。うわあー、びっくり。60歳だなんて想像もつかないや。と、かく言うぼく自身も同級性だから来年の3月にはやっぱり還暦を迎えるんだから、驚いてる場合じゃないよね。
そういえば一昨日の6月5日、やはり同級性の原研哉の還暦祝いがあった。実に盛況でね。原はバーテンダーになって大勢の客たちにマティーニを作ってふるまっていた。原はぼくにとっても久山にとっても自慢の友達だ。「あともう少し一緒に生きていたいから、久山みたいに急にいなくなったりするなよ。おれは淋しがりやなんだからな」と手紙を書いて渡したよ。うん、嬉しそうにしてたな。
閑話休題。
去る4月18日、結婚記念日にカミさんと一緒にランチをして池袋で映画を観た。いい年こいてお恥ずかしいが、アニメの「リメンバー・ミー」という映画だ。全然期待していなかたのがよかったのか、これがとても感激した。
舞台はメキシコの田舎町。主人公は歌を禁じられた靴屋の少年。町では年に1回、死者が帰ってくるお祭り(日本で言うとお盆ね)がある。少年は、ある事がきっかけで帰ってくる死者たちの姿が見えるようになってしまい、自身も死の世界をさまようことになるのだが・・・という話だ。物語の中では、写真がとても重要な役割を果たしていて、祭りの日に祭壇に写真が飾られない死者は生者の世界に帰ってこられないことになっている。そして誰もが思い出してくれなくなると死者の世界からも消えてしまう。
これを観ながらぼくは、久山、おまえのことを何度も思い出していたよ。大丈夫。写真はひとこさんの家の祭壇にいつも飾ってあるし、おまえとの思い出は何人もの友人が繰り返し繰り返し思い出している。
現に今日だって、夕方から久山の還暦祝いをやるんだもの。まったく羨ましい奴だよ、おまえは。ぼくなんか生きているのに誰も誕生日なんか祝ってくれないもんな。
ちぇっ、まあいいや。何だかくやしいけど、今日はおまえの還暦を祝ってやらあ。

原田宗典

久山還暦祝い

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