久山さん、私のコト覚えていらっしゃいますでしょうか?
久山さんの大阪時代、事務所をデザイン会社とシェアされていた時
そのデザイン会社で勤務していたキタジマです。
あきちゃんだよー。(←自分で言って少し恥ずかしい)
今さらですが久山さんにお詫びしなければならないことがあります。
カメラマンの久山さんは、撮影で出てる事が多く
まだ携帯もない時代。
久山さんの留守中に、会社に入る留守電をチェックして報告するのも私の仕事でしたね。
ある朝、留守電を聞くと長ーい、長ーいメッセージが入っておりました。
1回では入り切らず確か3回に分けて入れられていました。
それはそれは、重い想いの女性の声。
そんな重い想いを「なんでこのひと会社の留守電に入れちゃったかなー」と困惑しつつ
「久山さん、やんちゃしとるな」と。
私に聞かれたことを知ったら気まずいだろうなというとっさの判断で
私は消去のボタンを押してしまいました。「なかったこと」にしちゃいました。
その件については、私は貝か!と自ら突っ込みたくなるくらい
今まで誰にも言わずおりましたが、そろそろ時効(お互い)ということで
お許しください。揉めたかどうかは知りませぬ(笑)
あの頃、デザインの「デ」の字もわからない上に
唯一の仕事「お届けもの」も奈良から出てきた私は
文字通り右も左もわからない。
地図を持たされ不安げに出かける私に
「あきちゃんの大冒険やな!」と大笑いしていましたね。
その笑い声、今でも耳に残っています。
先に旅立った方を思い出すとき
私は「笑い声」を思い出す事が多い。
それは、とても幸せなことだと噛みしめています。
飲みに連れていってくれたり、辛いカレー屋さん「ハチ」に連れていってくれたり。
ガキ相手に、いつも夢を語ってくれたり、ガキの熱い想いも聞いてくださいましたね。
そうそう、「ハチ」は廃業されて、その味を受け継ぎたいという方が、
違う名前で別の場所でカレー屋さんやってるみたいですよ。
そして今もフリーランスでデザイナーを続けています。
いつか、必ず久山さんとお仕事できるようになろう。
それが私の目標のひとつでした。
カメのような歩みすぎて、間に合わなかったことが残念でなりません。
が、しかし!
突然降って湧いたような仕事で関われました。
アートの島で名高い「直島」へ渡るフェリー「なおしま」の船体がリニューアルするということで
船室に、瀬戸内に関連のあるアーティストの作品を展示したいという依頼。
「あ!久山さん岡山出身やん!」ということで、
面識もないHitobonさんにお写真をご提供いただけないかとお願いしたところ
ふたつ返事でOKをいただきました。
5/1から就航の「なおしま」船内に久山さんの作品が展示されます。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150419-00000026-san-l37
久山さん、そろそろ直島に渡ってるころでしょうか。
いっぱい写真撮ってきてくださいね。
急な話なのに、ご協力いただいたHitobonさんには心より感謝いたします。
そして、何より久山さんがつなげてくださった縁、大切にいたしますね。
ありがとう、久山さん。
北島彰子
上記5点が[なおしま」船内に展示されます。 – Team shiromasa
直島行きのフェリーは宇野港から出航します。かつては四国高松への玄関口として栄えた宇野も今では寂れた港町になってしまいましたが、直島の地中美術館目当てで田舎の港町にしては沢山の外国の人を目にします。photographer“KUYAMA”の作品が多くの人の目に触れる機会を作って下さってありがとうです♪ http://www1a.biglobe.ne.jp/shikoku/
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Tatsuo Hayakawaさま
そう言って頂けるとなんだか泣けちゃいます。
今回のこのお仕事は何かしら不思議な縁のようなものを感じました。
私も直島へはまだ渡っていないので近々、行ってみようと思っています。
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