Wedding series-7
Photos taken on the happiest day are full of happy aura!

Photographer
先日、高田馬場で異臭騒ぎがあった。なじみのある駅なので、それなりに注意してニュースを見ていたら、
<犯人は赤い服の女!?>
<前に立っていた男性の首筋にスプレー!?>
<犯人の女は黒い傘をさしてた!?>
などと、都市伝説みたいな詳細が少しずつ明らかになってきた。話を総合すると、駅のホームで黒い傘をさして赤い服を着た女が、前に立つ男性の首筋にスプレーのようなものを吹きかけたところ、男性および周囲の何人かが、具合が悪くなった――ということになる。
「あ、これはあれだな」
と、すぐに思い出したのは、久山のことである。いや、久山が痴漢をはたらいて催涙スプレーをかけられた、という話ではない(そういう話があってもおかしくないけど)。ずいぶん昔、もう20年くらい前に、こんな話を聞いたことがあった。
「この胸のあたたかい何か」・・・岩波書店「図書」9月号に掲載された原田宗典さんの随筆を読みました。 そこには2つのお話があります。ひとつは18歳で記憶を完全に失った青年の話。そしてもうひとつは2013年に亡くなった久山の話です。(その中に私もちょっと出てきます。)
6月に原稿をこそっと読ませてもらった時もそうでしたが、今日もまた胸のあたりがぽっと熱くなって涙がぽろぽろこぼれました。とてもあたたかい涙でした。
Flower
with all of my hearts

久山と一緒に映画を観にいった記憶はない。だた一緒にビデオを観たことは、何度かある。よく覚えているのは、海外へ旅する際に機内で観た映画だ。どこへ旅した時だったか、それは忘れてしまったが、居眠りしていたぼくを、久山が肘でつついて起こしたのだ。
「おい原田、これおもろいで」
言われて前方の画面に目をやると、そこにはものすごく濃い顔の変な男が映っていた。久山の言う通り、確かにその短編映画は面白かった。
「誰やろ?あのおっさん」
「知らん。初めて見た。けど面白いなあ」
「久山、誕生日おめでとう!」今朝大阪のWaさんから電話がありました。
「覚えてくれてたんやね」
「俺らだけ年とんの嫌やからな。あいつも一緒に年とってもらわな。今日はしっかり誕生日のお祝いしてあげて。オレは久山のこと1日ずーっと想っておくわ。ほなな~」
嬉しくてちょっとホロっときてしまいました。