命日に – Hitobon

今日は、久山城正が天国に旅立った日。

早くから目が覚めてその日のことを思い出していました。
今朝のリビング窓からの柔らかい日差しとチュンチュンという小鳥のさえずり、そしてふわふわとした柔らかい空気感があの時と同じでした。

2年前。静かに流れる時間の中で、久山の呼吸は少しずつ少しずつ浅くなっていき、すーっと音もなく止まりました。それは言葉にできないほど悲しい瞬間でしたが、とても崇高でまるで異次元の世界にいるような・・・今まで経験したことのない特別な空気感に包まれていました。

「オレは病院では絶対に死なない。家で死にたい」と言っていた久山。
それが出来たことは私たち2人にとってとても幸せなことでした。

このふわふわした柔らかい空気感に包まれて、久山を感じながら、今日という日を過したいと思います。

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久山が遺したメモ No.1 - Hitobon

久山は闘病中に沢山のメモを残しました。カメラの赤いスタンプが押してあるものは大事なんだー、と言っていました。このスタンプのあるメモを1つずつご紹介していきながらそれに伴うstoryを掲載していきます。

久山が人生の最後に選んだ大仕事。

それは、親しい友人に集まってもらって撮影会を催すこと。 周囲を驚かせたその企画は、友人達の強力なバックアップにより「久山城正一世一代の大撮影会」と名付けられ、2012/10/20に都内のスタジオを借り切って朝~夜遅くまでぶっ通しで行われました。余命半年の末期癌宣告を受けてから8ヶ月後のことです。

<久山が遺したメモNo.1>これは撮影会直前に書いたメモです。

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