【繋人】 覚悟のビーム  Keiko

何年前の事だったのだろう?
ヒーちゃんが久山くんと暮らし始めて間もない時、久山くんと二人で会う事になった。
青山1丁目のだだっ広い大きなカフェに入ると、そのど真ん中に腰をずらしてソファに座って待っていた久山くん。いかにも久山くんらしい佇まいだったのだけどその時の彼の目が私は未だに忘れられない。。
妙に鮮明に私の脳裏に残っている。
<第一印象の記憶>ー夕方事務所にヒーちゃんを迎えに来た久山くんに始めて会った時。

  • 髪型からつま先までシャッシャッ!っとカッコよくクール(ちょっと派手め)に決めている彼は「ヨッ!」という様な軽快なgreetingだったけど風貌とはちょっと違って繊細な抽象的アートの様な彼のオーラを感じた記憶。

<現場の記憶>ーアストンマーチンのイベントでカメラマンをお願いした時。

  • 着飾った招待客群衆の中、はしごに登ったり、床を這ったりと飛び回って撮影する姿はプロフェッショナルフォトグラファーという感じより職人気質(失礼!)って感じでめちゃかっこよかった記憶。

(そして 本当に素晴らしい写真だった!確かこの時撮影された写真があまりにも素晴らしすぎて雑紙掲載後にアストンマーチン本社から撮影写真を全て欲しいと言われたと聞いている。でもこの仕事、予算がなくて申し訳なかった記憶もある。。。)

<ダァ〜な感じの記憶>ーお鍋やさんで隣のお座敷から大声で騒いでいる人達が聞いたことのある声だったので覗いたらヒーチャンと久山くん達だった時。

  • 二人ともかなり上機嫌に酔っていた!

久山くんの大きな声以上に彼のinner powerがダァ〜っと彼の身体の3~5倍くらい広がっていたのが見えた気がしたヘンテコリンな記憶。

そして最初のカフェのシーンに戻るのだけど、何故、その時のシーンが妙に鮮明に残っているのか?というのはそれまでの私の久山くん像とちょっと違っていたからだと思う。
ソファに座っている神妙な彼の目の奥からビームが出ているような感じだった。これから俺がヒーちゃんを守っていくという話だったのだけど彼の言葉より彼の目の奥からとても大きな深い愛情が覚悟のビームとして私に突き刺さったような感じがあったのを私は忘れられない。

その時、私は久山くんのあふれんばかりの男気を知り、これから幸せになるヒーちゃんを確信して嬉しかったと同時に私までなんだか頼りたくなるようなとても安堵した気持ちになった。

そしてその後間もなく病床についてしまった久山くんと献身的に看護するヒーチャンの二人の日々を私は本当になんとも言えない切ない気持ちで遠くから見ていた。

久山組撮影の写真が送られて来た時、同封されていた久山くんのメッセージには、
”ひとぼんにこんな思いをさせてしまって本当に俺は情けない”という怒りに近い悔しい思いが綴られていた。青山のカフェで覚悟のビームを受けた私は鳥肌が立つほど久山くんの悔しさを感じ涙が止まらなかった。

久山くん、

私は今もあなたはヒーちゃんのそばにぴったりくっついてしっかりと彼女を守っていると思っています。時々まだメソッとなるヒーチャンだけど、久山君の沢山の素敵なお友達たちに支えられて楽しくやっているから大丈夫〜!

私とヒーチャンの仕事ぶりを天から見て” SIGH~”ため息ついていると思うけど私達のHK(Hitoko/Keiko)ペースは変わらないと思う〜!
頑張る〜!

これからもヒーチャンが幸せでいられるよう、毎日ヒーチャンに
「魔法の幸せSprinkle」振りかけてあげてね。
(私もご相伴にあずかります!)

keiko

Photos by Shiromasa Kuyama

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