時々、天使は舞い降りる  - 久保田朋徳

ふと久山さんのことを思い出す時が結構あります。
仕事柄これまでたくさんのカメラマンさんにお会いしてきましたが、
久山さんは、自分にとって特別なカメラマンでした。雰囲気が特別でした。

一緒に飲んでいても、飾らなくていいと言いますか、余計なことまでしゃべってしまったり、
くよくよしても仕方がないなと勝手に悩みを解決してしまう方向に持って行ってくれたり。
初めて会った時にいただいた作品集を流しながら、会社で残業したのを覚えています。

久山さんは、いつも面白そうなことはないか、と探していたカメラマン。
依頼にきちんと答えるだけでなく、何かしらの提案がある職人でした。
貪欲というのとは違って、人のために良い写真を撮りたいだけ、というか、
本当に写真を撮ることが好きだったんだろうな、と思うんです。

オーストラリア一周撮影、大事な人への一日撮影権プレゼント、被災地縦断撮影などなど、
アイデアが浮かんだら、「こんなん考えてるんですが、どう思います?」と楽しそうに連絡してくる人でした。
L1003220

なぜか激動の過去を聞くことになったこともありますが、悲壮感など全くなくて、
どこか人生を達観している、というか、この人は本当に天使なのかも、と思ったこともあります。

どうしてそんなことになったのか、よく覚えていないのですが、
ある時、二人で飲んでいたとき、被災地に撮影に行こうと思う、という話を聞き、
何かできることはあるかな、の流れで、募金の話が出たのですが、
結局、募金って、どこでどんな風に使われているか分からない、でも、少しでも支えになれば、という気持ちはある、
だから、久山さんが現地に行って、この人を撮りたい(支えたい)って、思った人にお金を渡してもらえませんか、とお願いしたことがあります。

自分にとっては、そんなことをお願いできる、人の心を裸にできる人だったように思います。

これからも、心の中で生き続ける久山さんに何度となく勇気づけられるだろうと思っています。

久保田 朋徳

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