2010年あじさいが満開のころ、久山は、「きゃめら」という愛犬コーギーを老衰で失いました。「14年も連れ添った女性は、きゃめらだけやった。」(笑)と時々寂しそうに犬小屋があった庭を見つめていました。
そして半年経ったその年の暮れごろから、犬がほしくてたまらない久山と、なんとなく犬がほしい私はペットショップに何度か行き、見るからにやんちゃそうなまんまる太った柴の子犬に出会いました。文句あんのか?みたいな顔をして抱っこされるが嫌いな子犬の男の子。でもなんとも言えない愛くるしいその子犬に私が一目ぼれしてしまいまいした。
その頃、精神的に元気がなかった私は、犬を飼う覚悟など出来ていなかったのですが、不覚にも子犬を見て目が輝いてしまったのを彼は見逃さなかったのでしょう。私を元気づけようと「いいね、いいよね、買うよ!決めたよ!」とすぐにその子犬を買うことを決めてしまいました。
正直、どうしよう。。。と思いました。犬はほしいけど飼ったことなんかないし、ちゃんとめんどうを見る自信もない。
でも、1.6キロのぬいぐるみのような子犬が我が家に来てから毎日の生活がガラっと変わってしまいました!そう、今まで経験したことのない、素敵な方に!
ドロボーみたいに鼻の周りが真っ黒だったので、名前は「くま」。小次郎とか太郎とかチロとか色々考えたけどもなんとなくピンと来ないし、ジェームスやジョンじゃないし、、、犬だけど「くま」でいっか。「久山くま」ってゴロもいいし。
と、話が長くなってしまいましたが、「くま」のお陰で私たち3人(1人は犬ですけど)はしっかり家族というカタチになり、「くま」の育て方やしつけの仕方で喧嘩をしたり、病気になれば一緒に心配したり、ひとりでは絶対に歩かないところに3人で散歩に出かけたりしました。くまと一緒に日差しを浴び、神田川沿いで風に吹かれ、花を見ては季節を感じました。くまのお陰で近所づきあいも強くなりました。
久山はいつも夜遅くまで「くま」と遊んでいました。「くま」は興奮しすぎて甘噛みがきつかったりいたずらをしてよく久山に怒られてましたが、闘病中はいつもそっーと彼の近くに寄ってきて横にゴロンと寝たり、少し離れたところからフセをして見ていたり、「くま」なりに心配そうにしていました。
今では、散歩は「くま」と2人になってしまいましたが、3人のつもりで季節を感じながら毎日散歩しています。
「くま」って久山に少し似てるんですよね。
Hitobon
可愛い子犬が大きくなっていく、状況が凄く分かりますね。心が和みますね。
いいねいいね
「くま」のお陰で精神的にすごく助けられています。最近はずいぶん大人になってきて私を守ってくれています。
Hitobon
いいねいいね
ひとぼんから送ってもらった 11月6日の久山とクマの写真をみて
久山はひとぼんとの絆をクマにお願いしたね!
「くやま」から 病の「や」を抜くと「クマ」になる!
無理矢理やな!
Wa
いいねいいね
亡くなる前日、久山のベッドに突然「くま」がひょいと乗っかって、じーっと久山を見つめて何か聞いてるようでした。
久山が辛い時に写真なんか撮る気になれない筈やのに、なんかその時だけは、撮らなアカンと思ってシャッターを切っった記憶があります。
「くま」のこと大事にします。ありがとう!
Hitobon
いいねいいね